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灘中学校09年1日目第4問

(問題)

 A地点とB地点を結ぶ一本道がある。この道に沿って、太郎君はA地点を出発しB地点まで、次郎君はB地点を出発しA地点まで、それぞれ一定の速さで歩く。2人は同時に出発し、途(と)中ですれちがった。すれちがってから25分後に太郎君がB地点に到着し、さらにその24分後に次郎君がA地点に到着した。太郎君の速さは次郎君の速さの[ ]倍である。




(解答・解説)

30秒もかからずに解ける問題です。
25が平方数で、25+24=49が平方数になることに気づけば、一瞬で答えが予想できるはずです。
同じような数の構成の問題は、中学受験・算数の森(本館)で取り上げているラ・サール中学校87年1日目第3問などで出されています。
次のようなダイヤグラム(進行グラフ)を思い浮かべ、相似(ちょうちょ相似)を利用すればよいでしょう。
 
灘中学校09年1日目第4問の図

2人が出発してからすれ違うまでの時間を□分とします。
  □:25=(25+24):□
  □×□=25×49 比例式⇒内項の積=外項の積
     =5×7×5×7
だから、
  □
 =5×7
 =35
となります。
黄色の三角形の部分に注目すると、
  時間の比 太郎:次郎=35分:49分=5:7
   ↓逆比←距離一定
  速さの比
 太郎:次郎=7:5
となるから、太郎の速さは次郎の速さの7/5倍となります。