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灘中学校18年1日目第3問

(問題)

 4個の整数a、b、c、dがあり、bはaより1大きく、cはbより1大きく、dはcより1大きいです。a×b+b×c+c×d+d×aを計算すると2400になるとき、aは[ ]です。




(解答・解説)

30秒以内に解ける問題です。
最近の灘中にありがちですが、中学校で習う因数分解の問題にすぎません。
  a×b+b×c+c×d+d×a
 =(a+c)×b+(a+c)×d ←分配法則の逆を利用しました。
 =(a+c)×(b+d) ←分配法則の逆を利用しました。
 =(a+a+2)×(a+1+a+3)
 =(a×2+2)×(a×2+4)
 =2×(a+1)×2×(a+2) ←分配法則の逆を利用しました。
 =4×(a+1)×(a+2)
これが2400だから、
  (a+1)×(a+2)
 =2400/4
 =600
となります。
あとは、600の約数のペアで差が1のものを探すだけです。
連続2整数の積なので、平方数で見当をつけます。
20×20=400、30×30=900だから、20と30の間の整数で5の倍数を含むものを考えると、24×25がすぐに見つかりますね。
したがって、
  a
 =24−1
 =23
となります。
分配法則の逆をフル活用して解きましたが、面積図をかいて解くこともできます。