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聖光学院中学校2021年第1回算数第1問(3)

(問題)

 光(ひかる)さんの家は10人家族です。光さんは貯(た)めていたお小遣(こづか)いを使って、お母さんの誕生日に家族全員分の10個のケーキを買い、代金4200円を支払(しはら)いました。買ったケーキは1個380円、420円、500円の3種類で、お母さんのケーキは他の9人のものとは違(ちが)う種類でした。
 380円のケーキは合計何個買いましたか。考えられる個数をすべて答えなさい。




(解答・解説)

出題者の数値設定が絶妙なので、30秒以内で解けます。
10個、420円、4200円を見た瞬間にあることに気付かないといけません。
数のセンスが問われる問題です。
500円、380円、420円のケーキの個数を順に書くと、
 1、2、7〇
 2、4、4×
 3、6、1〇
となり、答えは2個と6個となります。
なぜこのようにできるかを詳しく説明すると、次のようになります。
10個とも420円のケーキを買った(代金として4200円支払った)後、380円のケーキ、500円のケーキと交換してもらうと考えます。
 (A)420円のケーキを500円のケーキに交換(80円追加支払い)
 (B)420円のケーキを380円のケーキに交換(40円返金)
代金を4200円のままで交換を行うためには、(A)を1回行うと、(B)を2回行うことになります。
お母さんのケーキが他の9人のものとは違う種類というのは、1個だけ購入したケーキがあるということです。
あとは、交換を行いながら、この条件を満たしているかチェックするだけです。
 (A)1回(B)2回〇(1個だけ購入したケーキは500円で、380円のケーキは2個)
 (A)2回(B)4回×
 (A)3回(B)6回〇(1個だけ購入したケーキは420円で、380円のケーキは6個)
したがって、2個と6個が答えとなります。